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東京情報大学はガチのFラン?河合塾“BF”の真相を充足率96.2%で暴く

河合塾Kei-Net2027の学科別偏差値と、私学事業団の収容定員充足率96.2%という一次データの二軸で、噂ではなく数字から位置づけを検証します

森田 涼森田 涼|2026-07-16公開

東京情報大学はガチのFラン?河合塾“BF”の真相を充足率96.2%で暴く
画像: Parietalarea / CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons(出典
東京情報大学はFランなのか。ネットで評価が割れていて、判断に迷いますよね。結論から言うと、当サイトの中立判定はA:実質全入(偏差値35前後の純Fラン帯)です。河合塾2027では総合情報の主力学系が35.0、看護が37.5、総合区分はBF。ただし収容定員充足率は96.2%で、定員割れが常態化した真性Fランとは別物です。この一次データの二面性が本記事の核心になります。
この記事の目次
  1. 河合塾の学部別偏差値で見るとどの水準か
  2. 本題:収容定員充足率96.2%が示す二つの顔
  3. 「やばい・恥ずかしい」という噂を類型で検証する
  4. 就職・進路は大学公表データでどうか
  5. 学べること・学部の特色
  6. 入試方式と合格難易度
  7. 学費・奨学金
  8. 立地・キャンパス
  9. 向く人・合わない人
  10. まとめ:東京情報大学はFランか
  11. よくある質問
  12. 参考・出典

河合塾の学部別偏差値で見るとどの水準か

判定の土台になるのは偏差値です。私が基準にするのは、河合塾Kei-Netが学科・学系ごとに公表する数値です。ネットには大学全体を一つに丸めた「41.6」といった数字も出回りますが、実際の入りやすさは学科単位でかなり違うため、丸めた一つの数字だけで語るのは乱暴だと考えています。河合塾Kei-Netの2027年度入試向け区分では、東京情報大学の偏差値は次のようになっています。

学部学科・学系河合塾偏差値(2027)
看護看護37.5
総合情報総合情報(総合)BF
総合情報情報システム学系35.0
総合情報データサイエンス学系35.0
総合情報メディアデザイン学系35.0

看護が37.5で最も高く、総合情報の主力である情報システム・データサイエンス・メディアデザインの各学系はいずれも35.0です。総合情報の「総合」区分はBF(ボーダーフリー)で、これは河合塾が合格ボーダーの偏差値を設定できない、つまり難易度の指標そのものを出せない水準を指します。

一般に言う「Fラン」の狭義の基準は、河合塾偏差値35未満です。BFはその下に位置し、当サイトでは真性Fランの最下層として扱っています。総合情報の主力学系35.0と看護37.5は、偏差値35前後で誰でも受かるに近い「実質全入」の帯にあたります。ここから、当サイトの中立判定はA:実質全入となります。競合記事の多くが「偏差値40台だからFランではない」と結論づけているのは、旧年度の丸めた数字を使っているためで、河合塾2027の学科別で見ると評価は一段下がる、というのが私の読みです。数字の出どころと年度をそろえて比べることが、この手の判定では何より大切だと考えています。(出典:河合塾Kei-Net大学検索システム 偏差値)

本題:収容定員充足率96.2%が示す二つの顔

ここが本記事でいちばん伝えたい独自の視点です。偏差値は「入口の狭さ」を測る物差しですが、それだけでは大学の輪郭は見えません。私が偏差値と並べて必ず見るのが、収容定員充足率という別の一次データです。これは在学生の数が定員に対してどれだけ埋まっているかを示す割合で、私学版大学ポートレート(日本私立学校振興・共済事業団)の2025年公表値で、東京情報大学は96.2%でした。この一つの数字には、相反する二つの顔があります。

一つ目の顔は、存続力があるという事実です。全国の私立大学では、定員が埋まらず充足率が50〜80%台にとどまる「定員割れ」が広がり、その割合は入学定員ベースで4割を超える年もあります。そうした中での96.2%は、定員をほぼ満たせている水準です。つまり、志願者がまったく集まらず、来る者すべてを通さざるを得ない真性Fラン(BFが常態で定員も大きく割れている大学)とは、構造がはっきり違います。情報系と看護という実需のある分野を持ち、推薦型・総合型を軸に学生を安定して集められている、と読めます。

二つ目の顔は、それでも難易度は低いという事実です。96.2%は100%を割っています。定員をわずかに満たせていない状態であり、強い人気で狭き門になっているわけではありません。ここで注意したいのは、充足率が高いこと自体は「選抜が厳しい」を意味しないという点です。充足率は経営の健全性や存続力を測る軸であって、学力難易度の軸ではありません。偏差値35前後という入口の広さと合わせると、東京情報大学は「実質全入に近いが、定員は概ね維持できている中位のFラン帯校」という像で捉えるのが正確です。「充足率が高いからFランではない」という短絡は、性質の違う二つの軸を混同した誤りだと私は考えています。当サイトは、この二軸を分けて示すことを判定の中立性の担保としています。(出典:私学版大学ポートレート/日本私立学校振興・共済事業団 2025)

「やばい・恥ずかしい」という噂を類型で検証する

検索候補に「やばい」「恥ずかしい」が並ぶため不安になる方は少なくありません。ただ、匿名の場に書かれた個別の書き込みをそのまま並べても検証にはならないので、ここでは噂を四つの類型に整理し、事実と照らして一つずつ見ていきます。個人を貶める表現の再掲や、根拠の乏しい順位付けは扱いません。

類型その一は「偏差値が低いからFラン」という声です。これは前述のとおり、河合塾2027基準では総合情報の主力学系35.0・看護37.5・総合区分BFで、Fラン帯に該当するのは事実です。ただしそれは学力難易度の話であり、大学の価値そのものを一義的に決めるものではありません。

類型その二は「東京と名乗るのに千葉にある」という指摘です。名称と所在地のギャップを揶揄する声ですが、東京理科大学が千葉県野田市に、東京電機大学が埼玉県にキャンパスを持つように、東京名を冠して近県に立地する大学は珍しくありません。名称と所在地のズレは、教育内容や就職の実力とは別の話です。

類型その三は「知名度が低い」という声です。全国区の知名度が高くないのは確かですが、後述するように千葉県内の情報系・医療系では地元企業や病院との結びつきが強く、地域内での認知と実績は別に存在します。知名度と就職力は必ずしも一致しません。

類型その四は「入りやすい=恥ずかしい」という短絡です。入試難易度が低いことと、そこで何を学び、どんな進路に進むかは別の問題です。実質全入に近い入口であっても、情報や看護という手に職の分野で資格や実務力を身につけて出ていく学生はいます。入口の広さだけで一律に評価を下すのは、私は妥当でないと考えています。

就職・進路は大学公表データでどうか

Fラン論で最も気になるのは、結局のところ就職だと思います。ここは印象論を避け、大学の公表値と、それを載せた一次寄りのデータを主軸に見ます。旺文社パスナビが掲載する2024年4月〜2025年3月卒の実数は次のとおりです。総合情報学部は卒業者382名・就職希望者335名・就職者327名・進学者17名。看護学部は卒業者66名・就職希望者57名・就職者57名・進学者3名でした。

この実数から二種類の割合が出せます。就職希望者を分母にした就職決定率は、総合情報97.6%、看護100.0%。卒業者全体を分母にした就職率は、総合情報85.6%、看護86.4%です。ネットでよく見る「就職率96%前後」は前者(希望者ベースの決定率)、河合塾Kei-Netが載せる85%台は後者(卒業者ベース)で、どちらも正しく、分母が違うだけです。河合塾Kei-Netの2024年度卒データでも、総合情報は就職率85.6%・進学率4.7%、看護は就職率86.3%・進学率6.1%と、パスナビとほぼ整合しています。当サイトは分母を明示して両方を併記します。

主な就職先も大学が公表しています。総合情報学部では情報・通信を中心に、エヌ・ティ・ティ・コムウェア、インターネットイニシアティブ(IIJ)、Sky、日立システムズ、京葉銀行などの名が並び、公務員では警視庁・千葉県警察本部・海上保安庁・国税庁のほか千葉県教育委員会への実績があります。看護学部は成田赤十字病院、千葉徳洲会病院、済生会習志野病院、国立病院機構千葉医療センターなど、千葉県内の中核病院への就職が中心です。看護師国家試験は、河合塾Kei-Net掲載の直近値で新卒合格率が85〜86%台、既卒を含む全体では73〜75%でした。新卒に絞れば実務に届く水準ですが、全国新卒平均(おおむね9割台)より低めである点は正直に押さえておくべきです。(出典:東京情報大学公式サイト 進路実績・主な就職先/旺文社パスナビ/河合塾Kei-Net)

学べること・学部の特色

東京情報大学は、総合情報学部と看護学部の二学部体制です。中心はやはり情報系で、大学名のとおり情報教育の歴史が長いのが特色です。

総合情報学部は、コース制から学系制へと再編され、情報システム・データサイエンス・メディアデザインを主な柱にしています。情報システム学系ではネットワークやプログラミング、システム開発といったITの基盤技術を、データサイエンス学系では統計やデータ分析、AIの活用を、メディアデザイン学系では映像・Web・コンテンツ制作などの表現領域を学びます。加えて、情報を軸にしながらスポーツや環境、経営といった応用テーマにも広げられる研究室構成になっており、興味の方向を後から選び直しやすいのが利点です。資格取得の支援講座が数多く用意されている点も、実質全入帯の大学としては強みで、入学後の努力次第で基本情報技術者などの資格につなげられます。

看護学部は看護学科の単科で、看護師と保健師の受験資格に対応します。千葉県内に多くの実習先を確保し、地域医療の担い手を育てる方向性が明確です。総合情報学部・看護学部ともに、大学独自のキャリア支援プログラム「Jナビ」がカリキュラムと連動し、1年次から将来像を描かせる設計になっています。学びの難易度そのものは高くありませんが、手に職をつける道筋が用意されている、というのがこの大学の学部特色です。(出典:東京情報大学公式サイト)

入試方式と合格難易度

実質全入に近いと書きましたが、無試験という意味ではありません。入試方式は、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜が用意されています。総合情報学部は共通テスト利用の得点率がおおむね6割前後、看護学部は5割前後が目安で、方式によっては倍率が2倍を超えるものもあります。

つまり、偏差値帯としては誰でも受かるに近い水準でも、方式や学科の組み合わせによっては不合格が出ます。特に看護学部は志望者の質が総合情報より安定しやすく、共通テスト利用などでは相応の得点が求められます。総合情報の「総合」区分がBFであることは、大学全体が無選抜という意味ではなく、その区分で河合塾がボーダーを引けないというだけです。対策としては、共通テスト利用なら基礎的な得点力を、一般選抜なら英語と得意科目を固めるのが現実的です。実質全入帯だからこそ、推薦・総合型で早めに決める受験生が多く、一般枠の実際の競争はさらに読みにくくなります。楽観も悲観もせず、志望方式の過去の倍率を確認して臨むのが賢明です。

学費・奨学金

費用は進学判断の要です。東京情報大学が公表する学部の学納金(初年度)は次のとおりです。金額は代理徴収の諸会費を含む合計です。

区分総合情報学部看護学部
入学金270,000円270,000円
授業料780,000円1,000,000円
整備拡充費180,000円180,000円
実習演習費90,000円150,000円
学生厚生費ほか諸会費57,500円57,500円
初年度納入金合計1,377,500円1,657,500円
4年間の納付金合計4,850,000円6,780,000円

私立大学の文系・情報系としては標準的な水準で、看護学部は実習費がかさむぶん総額が高くなります。負担を軽くする制度も用意されています。大学独自の特待生制度では、1年次に総合情報学部が入学定員400名のうち40名、看護学部が入学定員100名のうち20名を対象に、当該年度授業料の50%(総合情報390,000円・看護500,000円)を減免します。2年次以降も各学年で入学定員の3%を対象に授業料の半額を減免します。これに加えて、日本学生支援機構の給付・貸与奨学金、看護向けの修学資金、地方自治体の奨学金なども利用できます。成績上位で入れば実質負担をかなり下げられる設計です。(出典:東京情報大学公式サイト 学納金/ベネッセ マナビジョン)

立地・キャンパス

東京情報大学は、千葉県千葉市若葉区に単一のキャンパスを構えています。名称に「東京」を含みますが、所在地は千葉市で、都心からは千葉都市モノレールやバスを乗り継ぐ郊外型の立地です。ここが「東京を名乗るのに千葉」という揶揄の発生源ですが、前述のとおり東京名を冠して近県に立地する大学は複数あり、立地そのものは教育や就職の実力とは切り離して考えるべき論点です。

郊外型ゆえに落ち着いた環境で学べる一方、都心の大学のような通学圏の広さや繁華街の近さは期待しにくく、通学の利便性は最寄りからのバス便に左右されます。キャンパスが一か所に集約されているため、学部間の距離が近く、情報系の設備や共創系のラボ、eスポーツ関連の施設など、情報大学らしい環境整備が進められています。地元千葉の企業・病院との距離が近いことは、実習や就職で地の利として働きます。進学を検討するなら、通学時間と交通手段は必ず現地基準で試算しておくとよいでしょう。

向く人・合わない人

ここまでの一次データをふまえ、東京情報大学が向くタイプと、そうでないタイプを整理します。

向いている人は次のような方です。

  • 偏差値帯より、情報や看護という手に職の分野で資格・実務力を身につけたい人
  • 千葉県内、または首都圏近県での就職を地の利を生かして狙いたい人
  • 推薦型・総合型を活用して早めに進学先を確保し、入学後の学びと資格取得に注力したい人
  • 特待生や奨学金を使って学費負担を抑えつつ、情報系の学修環境を得たい人

合わない可能性が高いのは次のような方です。

  • 大学名の全国的なブランドや偏差値そのものを重視し、学歴フィルターの上位を狙いたい人
  • 都心キャンパスの利便性や、大規模総合大学の幅広い学部選択を求める人
  • 看護で全国平均並みの国家試験合格率(9割台)を最優先条件にする人
  • 入学後に自走せず、環境任せで学力や資格が自然に伸びることを期待する人

入口が広いぶん、入学後にどれだけ自分で動くかで結果が大きく変わる大学です。これは実質全入帯の大学に共通する性質で、東京情報大学も例外ではありません。

まとめ:東京情報大学はFランか

最後に結論を整理します。河合塾Kei-Net2027の学科別偏差値では、看護37.5、総合情報の主力学系(情報システム・データサイエンス・メディアデザイン)がいずれも35.0、総合区分はBFです。これは一般に言うFラン帯(偏差値35前後)に該当し、当サイトの中立判定はA:実質全入(純Fラン帯)となります。「偏差値40台だからFランではない」とする競合の結論は、旧年度の丸めた数字に依存したもので、最新の学科別で見れば評価は一段下がります。

ただし、それだけで大学の全体像は決まりません。収容定員充足率96.2%(私学事業団2025)という別軸を重ねると、定員はほぼ埋まっており、定員割れが常態化した真性Fランとは構造が違う「存続力のある中位のFラン帯校」だと分かります。就職も、大学公表値で就職決定率が総合情報97.6%・看護100.0%(卒業者ベースでは85〜86%台)と、希望者は概ね決まっています。要するに、入口は広いが、情報・看護という実需分野で手に職をつけて出ていける大学です。Fランという一語で切り捨てるのも、逆に「Fランではない」と持ち上げるのも、どちらも一面的だというのが、二軸で見た私の中立の結論です。

よくある質問

東京情報大学はFランですか?

当サイトの中立判定はA:実質全入(純Fラン帯)です。河合塾Kei-Net2027では総合情報の主力学系が35.0、看護37.5、総合区分はBFで、一般に言うFラン帯(偏差値35前後)に該当します。ただし収容定員充足率は96.2%(私学事業団2025)で、定員割れが常態化した真性Fランとは別物です。偏差値だけを見て単純にFランと切り捨てるのは正確ではありません。

「東京」なのに千葉にあるのは問題ですか?

名称と所在地のギャップは評価とは別の話です。東京理科大学が千葉県野田市に、東京電機大学が埼玉県にキャンパスを持つように、東京名を冠して近県に立地する大学は珍しくありません。所在地の千葉市という事実は、教育内容や就職の実力を左右するものではありません。

就職はできますか?

大学公表の2024年度卒データでは、就職希望者を分母にした就職決定率が総合情報学部97.6%、看護学部100.0%です。卒業者全体を分母にすると85〜86%台になります。ネットの『96%』は前者、河合塾掲載の85%台は後者で、どちらも正しく分母が違うだけです。情報系・医療系という実需分野のため、希望者は概ね決まっています。

学費はいくらかかりますか?

大学公表の初年度納入金は、総合情報学部が1,377,500円、看護学部が1,657,500円です。4年間の合計は総合情報4,850,000円、看護6,780,000円。特待生制度で授業料の50%減免(総合情報390,000円・看護500,000円)があり、日本学生支援機構や自治体の奨学金も併用できます。

実質全入なら誰でも受かって落ちませんか?

実質全入に近いのは事実ですが、無試験ではありません。一般選抜・共通テスト利用・学校推薦型・総合型があり、方式によっては倍率が2倍を超え、不合格も出ます。看護学部は共通テスト利用で相応の得点が必要です。志望方式の過去の倍率を確認して対策するのが賢明です。

看護師国家試験の合格率はどのくらいですか?

河合塾Kei-Net掲載の直近値では、新卒合格率が85〜86%台、既卒を含む全体では73〜75%です。新卒に絞れば実務に届く水準ですが、全国新卒平均(おおむね9割台)より低めである点は押さえておくべきです。国家試験対策の手厚さと本人の取り組みで結果は変わります。

参考・出典

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この記事を書いた人

森田 涼

森田 涼 |元・偏差値40大学の卒業生/受験指導歴8年

第一志望に落ちて偏差値40の大学に進んだ。合格したあと大学名を検索したら「Fラン」「人生終了」と出てきて、その言葉を数年間信じて沈んだ。あるとき、誰も“実際の数字”を見せないまま煽っていただけだと気づいた。その後、受験指導に8年関わる中で、Fランと呼ばれる大学から着実に道を開く子を何人も見てきました。このサイトは、河合塾2027偏差値・私学版大学ポートレートの収容定員充足率・就職の公式データだけを根拠に、煽らず中立に判定します。

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