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天使大学は“やばい”のか。Fランと言われる理由をデータで検証

看護50.0・栄養35.0(河合塾Kei-Net2027)/収容定員充足率95.1%(私学事業団2025)で「やばい」の噂を一次データから検証します。当サイト独自の中立判定です。

森田 涼森田 涼|2026-07-16公開

天使大学は“やばい”のか。Fランと言われる理由をデータで検証
画像: Hoshi1208 / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(出典
天使大学を「やばい」「Fラン」で調べて、進学先として大丈夫か確かめたい気持ちはもっともです。結論から言えば、当サイトの中立判定では天使大学はFランではありません。看護学科の河合塾偏差値は50.0(Kei-Net2027)で中堅水準、収容定員充足率は95.1%(私学事業団2025)で定員割れもしていません。噂の正体と一次データの実像を、順に検証します。
この記事の目次
  1. 河合塾偏差値で見る天使大学のレベル(学部・学科別)
  2. ここが本題:収容定員充足率95.1%が示す二面性
  3. 「天使大学 やばい・恥ずかしい」噂の正体を類型で検証
  4. 就職・進路:出口の強さが天使大学の本体
  5. 学べること・学部特色
  6. 入試方式と合格難易度
  7. 学費・奨学金
  8. 立地・キャンパス
  9. 天使大学が向く人・合わない人
  10. まとめ:天使大学はFランか
  11. よくある質問
  12. 参考・出典

河合塾偏差値で見る天使大学のレベル(学部・学科別)

まず数字から確認します。天使大学は看護栄養学部の1学部2学科という医療系の単科大学で、難易度は学科によってはっきり分かれます。河合塾Kei-Net2027の偏差値は次のとおりです。

学部学科河合塾偏差値(Kei-Net2027)
看護栄養学部看護学科50.0
看護栄養学部栄養学科35.0

看護学科の50.0は、私立大学全体で見れば中堅の水準です。私は受験指導を8年続けていますが、実務上「偏差値42.5以上はFランとは呼べない」というのが現場の共通認識で、50.0はその中でも真ん中どころにあたります。一方の栄養学科35.0は明確に易しめで、この一学科だけを取り上げれば実質全入に近い年もあります。ただし代表となる看護学科が50.0である以上、大学全体をFランと断ずるのは無理があります。

判定の目安を整理すると次のようになります。

  • 偏差値42.5以上=Fランではない(明確に非Fラン)。看護学科50.0はここに該当します。
  • 偏差値40前後=Fランの境界線上(グレー)。
  • 偏差値37.5前後=実質全入寄りで境界の下側。栄養学科35.0はこの近辺です。

なお偏差値は媒体や年度で表記が動き、看護学科は資料によって47.5から50.0の間で示されることがあります。数字の上下に一喜一憂するより、医療・看護系は国家試験と就職という「出口」で評価すべきというのが私の立場です。資格が取れて働けるかどうかが、この分野の実力の物差しだからです。

ここが本題:収容定員充足率95.1%が示す二面性

偏差値や男女比の話はどの記事にも載っています。この記事で一番見てほしいのは、検索上位がほとんど触れていない一次データ、収容定員充足率です。天使大学の収容定員充足率は95.1%(私学版大学ポートレート/私学事業団2025)。これは在籍学生数が定員の何割かを示す指標で、大学の需要と経営の健全さを映します。この数字には二つの面があります。

ポジティブな面。近年、地方私大の相当数が定員割れ(充足率100%未満で、なかには80%を切る学校も珍しくない)に陥るなかで、95.1%は「きちんと選ばれている」水準です。ほぼ満員に近く、看護という底堅い実需に支えられて、志願者が安定的に集まっていることを意味します。定員割れが常態化した大学とは、経営体力も教育環境の維持力も違います。

注意すべき面。とはいえ100%は超えていません。かつて「入りやすい」と言われた一因はここにあり、とくに偏差値35.0の栄養学科は年によって充足に苦戦します。看護学科の人気が全体を押し上げて95.1%を保っている構造で、学科間の温度差は残ります。つまり95.1%は「盤石ではないが定員割れでもない、健全圏の下寄り」という位置づけです。

この一次データを踏まえると、天使大学は「Fランだから定員割れしている」わけではなく、むしろ需要は保たれている、と読むのが正確です。噂ベースの「やばい」と、数字が示す実像はここで食い違います。

「天使大学 やばい・恥ずかしい」噂の正体を類型で検証

「やばい」という検索が一定数あるのは事実です。ただ中身を分解すると、大学の中身を否定する話はほとんどなく、名前とイメージの話に偏っています。個別の匿名投稿や誹謗の言葉を並べても意味がないので、噂を五つの類型に整理して冷静に検証します。

  • 校名インパクト説。「天使大学」という名前が珍しく、SNSやまとめで話題にされやすい。名前の由来はカトリックの修道会にちなむもので、否定的な意味は一切ありません。
  • 女子が多い説。看護・栄養という資格系のため女子比率が高く、「女子大のよう」と表現されます。これは学問分野の特性であって、大学の質とは無関係です。
  • お嬢様・学費が高い説。医療系私大は学費が高めで、そこから「お嬢様が多そう」という連想が生まれます。学費は後述しますが、看護系私大としては標準からやや高めの範囲で、特別に突出してはいません。
  • Fran説。栄養学科の偏差値35.0だけを見て「Fラン」と早合点する誤解。代表の看護学科は50.0で、全体をFラン扱いするのは不正確です。
  • 北大滑り止め説。札幌という立地から国公立志望者の併願先になりやすいという話。これは需要がある証拠で、むしろ悪い話ではありません。

「恥ずかしい」という言葉が付くのも、そのほぼ全てが名前とイメージへの反応で、教育内容や就職実績を根拠にしたものではありません。噂の温度をそのまま受け取らず、次章以降の一次データで実像を確かめてください。

就職・進路:出口の強さが天使大学の本体

医療系はここが評価の中心です。大学公式の進路データを主軸に見ていきます。

国家試験合格率。看護師国家試験は2024年度で97.9%(94名合格)、2023年度で96.8%と、全国平均(おおむね93%前後)を安定して上回っています。管理栄養士国家試験は2024年度で80.2%(73名合格)、2023年度で75.9%。看護の高さが目立ち、栄養も全国的に見て健闘している水準です(出典:スタディサプリ進路/各判定系まとめ)。

就職率。大学公式は、看護学科・栄養学科ともに開学以来ほぼ100%の就職率を掲げています。栄養学科は2022〜2024年度卒業者の就職率がいずれも100%と公表されています(出典:天使大学 進路状況/Benesseマナビジョン)。

主な就職先。看護学科は北海道大学病院、斗南病院、母恋天使病院、札幌禎心会病院、KKR札幌医療センター、札幌北楡病院など、道内の中核・大学病院が並びます。栄養学科は株式会社LEOC、サッポロドラッグストアー、エームサービス、日清医療食品といった食・医療関連企業に加え、札幌市の栄養士、人事院・厚生労働省や北海道庁の食品衛生監視員、北海道教育委員会の栄養教諭など、公務員・専門職の実績もあります(出典:旺文社パスナビ/スタディサプリ進路)。

就職相談室にキャリアコンサルタントが常駐し、小規模校ならではの「一人ひとりの顔が見える」支援が就職率の高さの裏づけと評価されています。偏差値の数字以上に、この出口の堅さこそが天使大学の本体だと私は見ています。

学べること・学部特色

天使大学は看護栄養学部の1学部2学科です。それぞれで何が学べ、どんな資格につながるかを整理します。

看護学科。卒業と同時に看護師国家試験の受験資格が得られます。キリスト教的な人間観をカリキュラムの土台に置き、技術だけでなく患者に寄り添う姿勢を重視するのが特色です。教員による学修支援プロジェクトが国家試験の高い合格率を支えています。

栄養学科。卒業と同時に栄養士免許、食品衛生管理者・食品衛生監視員の資格が付与され、管理栄養士国家試験の受験資格も得られます。定員は90名。国の基準(4週間)を大きく上回る最大9週間の臨地実習を、病院・福祉施設・小学校・保育所・保健所などで積める点が強みです。国際栄養学、スポーツ栄養学、食文化論などの選択科目や、栄養教諭一種免許状取得のための教職課程も履修できます。

大学院と多職種連携。併設の大学院では助産師・保健師・高度実践看護師などの課程が開かれ、日本でも数少ない助産師養成の専門職教育を持ちます。学部段階から看護学科生と栄養学科生が合同で学ぶ多職種連携科目にも力を入れており、チーム医療を前提にした教育設計です。建学の精神は「愛をとおして真理へ」。1947年創立、1950年に日本で初めての看護系短期大学へ発展し、2000年に共学化して現在の天使大学となった、北海道の看護教育を長年支えてきた伝統校です。

入試方式と合格難易度

入試は主に総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜の三本立てです。看護と栄養で難易度差が大きいため、狙いどころは学科ごとに変わります。

  • 看護学科。河合塾偏差値50.0、共通テスト得点率はおおむね65%台が目安。一般選抜では志願者が合格者を上回り、実質倍率がつく年もあります(一例として2025年度は志願者267名に対し合格者83名という水準が伝えられています)。人気学科ゆえ、対策なしの受験は通用しません。
  • 栄養学科。偏差値35.0で、共通テスト得点率も55%前後と看護より大きく下がります。倍率も低めで、基礎をしっかり固めれば十分に射程内です。

総合型・学校推薦型は評定平均や面接、志望理由が重視され、資格志望の明確さが評価につながります。看護を第一志望にするなら一般選抜での学力対策を、栄養なら推薦系も含めた早期の出願設計を組むのが現実的です。いずれにせよ「入れるかどうか」より「入ってから国家試験まで走り切れるか」を基準に選ぶことをすすめます。

学費・奨学金

医療系なので学費は決して安くありません。大学公式の授業料等納入金(初年度)は次のとおりです。

学科入学金初年度納入金 合計(概算)4年間 概算
看護学科300,000円約1,926,000円約7,130,000円
栄養学科300,000円約1,586,000円約5,544,000円

出典は天使大学「授業料等納入金」。看護学科は授業料・施設設備費・実験実習費が栄養学科より高く、4年間で700万円を超えます。看護系私大のなかでは標準からやや高めの範囲で、突出して高いわけではありませんが、国公立と比べれば負担は大きい点は正直に押さえておくべきです。

奨学金・減免。国の高等教育の修学支援新制度(授業料等減免+日本学生支援機構の給付・貸与)に対応し、区分により授業料が年額最大70万円まで減免されます。天使大学独自でも、シスター川原ユキエ記念奨学金(年額30万円)、天使大学給付奨学金(年額20万円)、学業成績優秀者奨励金(年額5万円)、貸与奨学金などが用意され、兄弟姉妹が同時に在学する場合は下位学年の後期授業料から30万円が免除されます(出典:マイナビ進学/スタディサプリ進路)。学費の額面だけで判断せず、これらの支援を差し引いた実質負担で検討してください。

立地・キャンパス

キャンパスは北海道札幌市東区北13条東3丁目1-30。地下鉄駅から近く、周辺にスーパーや病院がそろう都市型の立地です。系列の天使病院が隣接しており、実習や現場体験を身近な環境で行えるのは医療系として大きな利点です。

単科大学で規模は大きくありませんが、その分だけ校舎や実習設備が集約され、教員と学生の距離が近いのが特徴です。北海道大学とのインカレサークルに参加する学生も多く、単科大学ながら学生生活の広がりは確保できます。地元志向・資格志向の学生にとって、通いやすさと実習環境の近さは無視できない魅力です。札幌という都市圏にあることは、前述の需要(充足率95.1%)を支える要素にもなっています。

天使大学が向く人・合わない人

ここまでの一次データを踏まえ、向き不向きを整理します。

向いている人。

  • 看護師・助産師・保健師、または管理栄養士という資格を明確に目指している人。
  • 北海道・札幌で学び、道内で就職したい地元志向の人。
  • 大規模大学の自由さより、少人数で手厚い指導と実習環境を重視する人。
  • 偏差値の見栄えより、国家試験合格と就職という出口を優先できる人。

合わない人。

  • 学部学科の選択肢が広い総合大学で、学びながら進路を決めたい人。
  • 学費をできる限り抑えたく、国公立の看護系を狙える学力がある人。
  • 共学の男女バランスや大規模なサークル・イベントを重視する人。

資格に一直線で進みたいなら天使大学の環境は噛み合いますし、まだ進路が定まらないなら選択肢の広い大学のほうが向きます。名前や噂ではなく、この軸で判断するのが失敗しない選び方です。

まとめ:天使大学はFランか

当サイトの中立判定の結論は、天使大学はFランではない、です。理由を一次データで振り返ります。看護学科の河合塾偏差値は50.0(Kei-Net2027)で中堅水準、栄養学科は35.0と易しめですが、大学を代表するのは看護学科であり、全体をFランと呼ぶのは不正確です。収容定員充足率は95.1%(私学事業団2025)で定員割れしておらず、需要は保たれています。看護師国家試験合格率は2024年度97.9%、就職率は開学以来ほぼ100%と、出口も堅い。1947年創立でカトリック系、北海道の看護教育を支えてきた伝統校でもあります。

「やばい」「恥ずかしい」の噂は、そのほぼ全てが校名と男女比イメージという中身の外側の話でした。医療・看護系は偏差値の数字ではなく、資格が取れて働けるかという出口で評価すべき分野です。その物差しで見れば、天使大学は持ち上げるまでもなく、貶める理由もない、実力相応の医療系単科大学だというのが私の見立てです。名前と噂を横に置いて、進路・学費・立地という自分の条件で判断してください。

よくある質問

天使大学はFランですか?

当サイトの中立判定では非Fランです。看護学科の河合塾偏差値は50.0(Kei-Net2027)で中堅水準、収容定員充足率95.1%(私学事業団2025)で定員割れもしていません。栄養学科35.0だけを見てFランと早合点する誤解が広まっていますが、大学を代表するのは看護学科です。

天使大学の偏差値はどのくらいですか?

河合塾Kei-Net2027で看護学科50.0、栄養学科35.0です。学科差が大きいのが特徴で、看護は私大の中堅、栄養は易しめです。媒体や年度により看護は47.5〜50.0で示されることもあります。

天使大学は就職に強いですか?

強いです。大学公式は看護・栄養とも開学以来ほぼ100%の就職率を掲げ、看護師国家試験合格率は2024年度97.9%、管理栄養士は80.2%。看護は道内の中核・大学病院、栄養は食・医療関連企業や公務員(栄養士・食品衛生監視員・栄養教諭)に実績があります。

天使大学の学費は高いですか?

初年度納入金は看護学科が約192.6万円、栄養学科が約158.6万円、4年間の概算は看護約713万円・栄養約554万円です(大学公式)。看護系私大としては標準からやや高めですが、国の授業料減免や独自奨学金で実質負担を下げられます。

天使大学が「やばい」と言われるのはなぜですか?

校名のインパクト、女子比率の高さ、学費イメージ、栄養学科の偏差値、北大滑り止め説という五つの類型がほぼ全てで、教育内容や就職実績を否定する話ではありません。実像は北海道の看護教育を支えてきた伝統ある医療系単科大学です。

国公立の看護と天使大学、どちらを選ぶべきですか?

学費だけなら国公立が有利です。ただし天使大学は少人数の手厚い指導、長い臨地実習、国家試験対策、道内就職の強さに定評があります。学費を取るか、実習・支援環境と地元就職を取るかで判断すると失敗しにくいです。

参考・出典

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この記事を書いた人

森田 涼

森田 涼 |元・偏差値40大学の卒業生/受験指導歴8年

第一志望に落ちて偏差値40の大学に進んだ。合格したあと大学名を検索したら「Fラン」「人生終了」と出てきて、その言葉を数年間信じて沈んだ。あるとき、誰も“実際の数字”を見せないまま煽っていただけだと気づいた。その後、受験指導に8年関わる中で、Fランと呼ばれる大学から着実に道を開く子を何人も見てきました。このサイトは、河合塾2027偏差値・私学版大学ポートレートの収容定員充足率・就職の公式データだけを根拠に、煽らず中立に判定します。

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