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新潟経営大学はFランで恥ずかしい?偏差値35・充足率89.7%の実像を暴く

河合塾Kei-Net2027の偏差値(BF〜35.0)と私学事業団の一次データから、噂ではなく数字で見極める

森田 涼森田 涼|2026-07-16公開

新潟経営大学はFランで恥ずかしい?偏差値35・充足率89.7%の実像を暴く
画像: 国土地理院 / CC BY 4.0, via Wikimedia Commons(出典
新潟経営大学を調べると「Fラン」という言葉が必ず目に入り、判断に迷うと思います。当サイトの中立判定は「A:実質全入(純Fラン帯)」。河合塾が測れる学科は35.0、もう一方はBF帯です。ただし収容定員充足率は89.7%あり、定員割れが常態化する地方私大の中では人が集まっている側。難易度と中身を分けて見ていきます。
この記事の目次
  1. 河合塾Kei-Netで見る新潟経営大学の偏差値
  2. ここが本題。収容定員充足率89.7%が示す二つの顔
  3. 「やばい」「恥ずかしい」という噂を類型で検証する
  4. 就職・進路。公式データを主軸に、分母の違いまで見る
  5. 何が学べるか。二学科の中身と資格支援
  6. 入試方式と、合格はどのくらい現実的か
  7. 学費と奨学金。特待生を取れるかで負担が大きく変わる
  8. 立地とキャンパス環境
  9. 新潟経営大学が向く人・合わない人
  10. まとめ。新潟経営大学はFランか
  11. よくある質問
  12. 参考・出典

河合塾Kei-Netで見る新潟経営大学の偏差値

最初に、当サイトが判定の土台に置いている偏差値から示します。私が基準にするのは河合塾Kei-Net(2027年度入試用)の数値です。模試によって母集団が違うと同じ大学でも数字が上下するため、当サイトでは判定の一貫性を保つ目的で河合塾の値に統一しています。

学部学科偏差値
経営情報学部経営情報学科BF
経営情報学部スポーツマネジメント学科35.0

出典:河合塾Kei-Net(2027年度入試用)

経営情報学科はBF、スポーツマネジメント学科は35.0です。BF(ボーダーフリー)とは、河合塾が合否のボーダーライン偏差値を算出できない状態を指します。不合格者が少なく、合否の線を偏差値帯として引けないほど入りやすい、という意味です。35.0は、いわゆる純Fラン帯の入口にあたる数値です。

他社サイトではBenesseの進研模試ベースで40〜45、別の口コミサイトで43という表記も見かけます。これは河合塾より母集団の平均学力が下がる模試の偏差値で、同じ大学でも数字が高く出やすい性質があります。どちらが嘘というわけではなく、物差しが違うだけです。当サイトはより保守的で受験業界の共通言語になりやすい河合塾基準を採用し、BF〜35.0で見ます。

この2つの数値から、当サイト独自の中立判定は「A:実質全入(純Fラン帯)」です。判定基準は次の通りです。Sは河合塾が難易度を出せない最下層で全学科がBFの真性Fラン、Aは偏差値35前後で誰でも受かるに近い純Fラン帯を指します。新潟経営大学は片方の学科に35.0という測定可能な数値が残っているぶん、全学科BFのSよりは一段上、という位置づけになります。

ここが本題。収容定員充足率89.7%が示す二つの顔

偏差値だけを見て「Fランだから終わり」と片づける記事は多いのですが、私はもう一つの一次データを必ず併せて見ます。収容定員充足率です。これは、大学が定めた定員に対して実際に何割の学生が在籍しているかを示す数字で、出典は私学版大学ポートレート(日本私立学校振興・共済事業団)の2025年公表値です。新潟経営大学のこの数字は89.7%でした。

この89.7%には、正反対の二つの顔があります。当サイトが独自に重視しているのは、この二面性です。

明るい顔=地方私大としては人が集まっている側

近年、地方の中小規模私立大学では入学者が定員に届かない「定員割れ」が広がっています。半数近い私大が定員割れという年もあります。その中で89.7%は、9割近くが埋まっているということです。廃校が近いのではないかという噂を目にすることもありますが、少なくとも直近の在籍規模で見る限り、母集団としての学生は確保できています。地元からの一定の進学需要と、スポーツ推薦を含む集客の仕組みが機能している証拠です。

渋い顔=100%には届かず、選抜が効いていない裏返し

一方で、89.7%は100%を超えてはいません。定員をわずかに下回る水準です。そして充足率が高めに保たれること自体が、入りやすさの裏返しでもあります。偏差値がBF〜35.0で、志願すればほぼ通る入試だからこそ、需要をこぼさず在籍者に変換できているとも読めます。つまりこの数字は「人はそこそこ集まるが、学力での選抜機能は弱い」という中間状態を表しています。

受験生や保護者が見るべきなのは、この二面をセットで受け取ることです。定員割れで存続が危ういわけではない。しかし、入学者の学力層は幅広く、大学名で学力を保証してもらえる場所ではない。89.7%という一つの数字が、その両方を同時に語っています。他社の記事にはこの一次データ軸がなく、偏差値と噂だけで結論を出しているのが実情です。

「やばい」「恥ずかしい」という噂を類型で検証する

検索候補に出てくるネガティブな言葉を、私は個別の書き込みを引用せず、発生源のタイプごとに整理します。噂は具体的な文言よりも、どこから生まれているかを見たほうが正体がわかるからです。

  • 偏差値が低い・表示されない型:BFで河合塾のボーダーが出ないこと、一般選抜の主軸が学科試験ではなく総合問題と面接であることが、偏差値を数値化しにくくしています。これが「Fランだから恥ずかしい」という言葉の大半の出所です。事実として難易度は低く、ここは否定しません。
  • スポーツ大学に見える型:サッカー部をはじめ運動部の全国レベルの実績が目立ち、学業よりスポーツの大学という印象が独り歩きしています。プロサッカー選手やアーティストなど著名なOBもこの分野に集まっています。ただしこの文脈での「やばい」は、多くが強さへの驚きや称賛の意味で使われており、否定的な評価とは限りません。
  • 立地が田舎型:加茂市の自然に囲まれた広いキャンパスで、車社会である点が「何もない」という言葉になりがちです。これは価値観次第で、落ち着いて学べる環境という評価にも反転します。

いずれも、匿名の順位付けや個人攻撃の類の書き込みを真に受ける必要はありません。判断材料になるのは、偏差値・充足率・就職という検証可能な数字のほうです。感情的な一語より、出典のある数字を並べて自分で確かめる。これが遠回りに見えて最短の見極め方です。

就職・進路。公式データを主軸に、分母の違いまで見る

ここは大学公式の数字を軸にします。新潟経営大学の公式キャリアページによると、2026年卒業生の就職率は99.0%(2026年5月1日現在、就職者数を就職希望者数で割った値)です。就職希望者ベースの数字で、地方私大としては高い水準です。

ただし、私は分母の違いまで開示するのが誠実だと考えます。河合塾Kei-Netが載せる2024年度の経営情報学部の進路概況では、卒業者119名のうち就職者108名で、卒業者に占める就職者の割合は91.6%(ほかに進学6名、その他4名)でした。99.0%は就職を希望した人の中での成功率、91.6%は卒業者全体に対する就職者の割合です。どちらも本当の数字で、母集団が違うだけです。多くのまとめ記事が99%だけを無批判に載せますが、両方並べたほうが実態に近く見えます。

主な就職先は、旺文社パスナビやBenesseマナビジョンが公表する実績で確認できます。金融では大光銀行、加茂信用金庫、岡三にいがた証券、三条信用金庫。流通・小売でアクシアルリテイリング、コメリ、アークランズ。物流で新潟運輸、生保で第一生命保険、農業関連でえちご中越農業協同組合、製造でコロナや日本たばこ産業、ミサワホーム北越。公務員では燕市役所や新潟市消防局への実績もあります。傾向は明確で、新潟県内の地元企業・金融・官公庁が中心です。全国区の大手をねらう進路ではなく、地元で安定した勤め先に入るための大学、という色がはっきりしています。

何が学べるか。二学科の中身と資格支援

新潟経営大学は経営情報学部の単科大学で、学科は二つです。

経営情報学科は、経営学を土台に経済・会計・情報を組み合わせ、AI・データサイエンスまで含む十一の分野に枝分かれしています。高校の商業・情報の教員免許(高等学校教諭一種)を取れる教職課程も置かれています。学内の簿記学習センターは、税理士試験の財務諸表論合格者や日商簿記1級合格者を出しているとされ、資格に力を入れる学生の受け皿になっています。

スポーツマネジメント学科は、スポーツを運営・支える側の理論と実践を学ぶ学科で、スポーツマネジメントやスポーツ運動科学など四つの分野で構成されています。競技だけでなく、スポーツを仕事にする仕組みを扱う点が特徴です。

資格面では、日商簿記、FP技能士、中小企業診断士、ITパスポート、公務員試験など幅広く支援対象です。大手資格スクールTACと提携し、受講料0円(テキスト代のみ負担)で学内ダブルスクールを受けられる仕組みは、専門学校に別途通う費用を考えると実利が大きい部分です。大学名で戦えないぶん、資格で武装するという方針が制度に表れています。ここは、偏差値の低さを補う現実的な出口戦略として評価できます。

入試方式と、合格はどのくらい現実的か

入試は公式で十種類の選抜が用意されています。学校推薦型(公募・スポーツ)、一般選抜(共通テスト利用・学力総合)、総合型(主体性重視・スポーツ活動・高度資格取得者)、特別選抜(留学生・帰国子女・社会人)です。

難易度に直結するのが試験の中身です。一般選抜の学力総合は、調査書・志望理由書・総合問題・面接を総合して判定します。教科ごとの学力試験ではなく記述式の総合問題が中心で、これがBF評価につながる構造です。共通テスト利用は、国語(近代以降の文章)と英語を必須とし、地理歴史・公民・数学・理科・情報から高得点の一教科を加えた三教科三科目で見ます。総合型や公募推薦は小論文と面接が主軸です。

率直に言えば、合格そのもののハードルは高くありません。当サイトの判定「A:実質全入」は、志願して必要書類と面接をきちんと通せば、多くの受験生にとって合格が現実的だという意味です。逆に言うと、ここで問われるのは学力での勝ち抜きよりも、志望理由や入学後の目標を自分の言葉で語れるかという準備の部分です。面接で評価されるのは求める人材像への合致だと公式が明言している以上、そこを外さないことが実質的な対策になります。付け加えると、成績上位で入ると特待生の免除に直結するため、入りやすさに甘えず得点を取りにいく姿勢は、そのまま学費の圧縮につながります。

学費と奨学金。特待生を取れるかで負担が大きく変わる

学費は大学公式の数字で確認できます。入学時(1年次)の納付金は、入学金・授業料・実験実習費・施設設備資金・維持費・諸経費を合わせて1,264,660円です。分割納入も可能で、前期(入学手続き時)744,660円、後期(9月30日まで)520,000円という内訳です。2年次以降は年額およそ104万円で、四年間の総額はベスト進学ネットの集計でおよそ438万円とされています。私立文系としては標準的な水準です。

負担を大きく左右するのが特待生制度です。一般選抜で成績基準(合計率70%以上の上位など)を満たすと、正特待生で最大436万円、準特待生で最大154万円の免除が受けられ、最長四年間の継続が可能とされています。さらに入学前の資格取得に応じた資格特待生制度があり、日商簿記1級で332万円、英検準1級以上で124万円といった給付枠が用意されています。

このほか、給付型と貸与型の新潟経営大学奨学金、日本学生支援機構の第一種・第二種奨学金、卒業まで計6万円までの検定料補助もあります。つまり、入りやすい大学であるぶん、成績や資格で上位に入れば学費を大きく圧縮できる設計です。定価だけで判断せず、特待の条件を満たせるかまで含めて費用を見積もるのが賢い読み方です。

立地とキャンパス環境

所在地は新潟県加茂市希望ヶ丘2909-2です。加茂市は新潟県の中央部に位置する地方都市で、キャンパスは自然に囲まれた高台にあります。敷地は広く、サッカーをはじめとする運動部の練習環境が整っている点が、スポーツの大学という印象を後押ししています。

環境面で正直に言うべきなのは、車社会の地域だという点です。最寄り駅から距離があり、周辺に大きな繁華街があるタイプの立地ではありません。都会的なキャンパスライフを想像していると、静かすぎると感じる可能性はあります。逆に、誘惑が少なく落ち着いて資格勉強や部活動に打ち込みたい人には向いた環境です。ここは価値観で評価が割れる部分なので、可能なら実際にオープンキャンパスで足を運び、通学の現実味を自分の目で確かめることを勧めます。写真や口コミだけでは、加茂市までの通学距離や周辺の生活環境の実感はつかみにくいからです。

新潟経営大学が向く人・合わない人

ここまでの数字と特色を踏まえて、私の視点で適性を整理します。

向いている人

  • 新潟県内、とくに県央エリアで地元就職を考えていて、大学名より確実な就職支援と資格を重視する人
  • 簿記・公務員・FPなどの資格を、TAC提携の学内ダブルスクールを使って費用を抑えて取りにいきたい人
  • スポーツを競技としてだけでなく、運営・マネジメントの側から仕事にしたい人
  • 成績や資格で特待生をねらい、学費負担を抑えたい人

合わない可能性がある人

  • 全国区の大手企業への就職や、大学名で評価されることを最優先に考える人
  • 都市部の賑やかなキャンパスライフや、駅近の利便性を求める人
  • 周囲の学力層に強い刺激を受けながら学びたい人

Fランかどうかという一語で切るより、この向き不向きのどこに自分が入るかで考えたほうが、進学後の満足度に直結します。同じ大学でも、目的が地元就職と資格なら十分に機能し、目的が大学名なら物足りない。評価が割れるのは大学の問題ではなく、目的との相性の問題です。

まとめ。新潟経営大学はFランか

結論を数字でまとめます。当サイトの中立判定は「A:実質全入(純Fラン帯)」です。河合塾Kei-Net2027で経営情報学科はBF、スポーツマネジメント学科は35.0。難易度という一点だけを見れば、Fランと呼ばれる帯に入るのは事実です。

ただし、それで話を終わらせないのが当サイトの立場です。収容定員充足率89.7%(私学事業団2025)は、定員割れが広がる地方私大の中では人が集まっている側であることを示し、同時に100%に届かない選抜の弱さも映しています。就職は公式で就職希望者ベース99.0%、卒業者ベースでは91.6%。地元の金融・流通・官公庁に着実に送り出す実務型の大学です。TAC提携の資格支援や特待生制度まで含めれば、使い方次第で費用対効果を出せる余地は十分あります。

Fランという言葉は入口の難易度を表すだけで、出口や中身までは表しません。難易度は低い、しかし就職と資格の仕組みは地に足がついている。この二つを分けて見たうえで、あなたの進路の目的に合うかどうかで決めるのが、いちばん後悔しない判断だと私は考えます。

よくある質問

新潟経営大学はFランですか。

河合塾Kei-Net2027の偏差値は経営情報学科がBF、スポーツマネジメント学科が35.0で、当サイトの中立判定は「A:実質全入(純Fラン帯)」です。入試難易度で見ればFランと呼ばれる帯ですが、収容定員充足率89.7%で定員割れが常態化する地方私大の中では人が集まっている側であり、就職の仕組みは機能しています。難易度と中身は分けて評価するべきです。

新潟経営大学の偏差値はいくつですか。

出典によって差があります。当サイトが基準にする河合塾Kei-Net2027ではBF〜35.0、Benesseの進研模試ベースでは40〜45という表記です。模試の母集団が違うと数字が上下するためで、より保守的な河合塾基準ではBF〜35.0が実態に近いと当サイトは判断しています。

就職率は本当に99%ですか。

大学公式では2026年卒の就職率が99.0%(就職希望者ベース、2026年5月1日現在)です。一方、河合塾Kei-Netの2024年度データでは卒業者119名中就職108名で、卒業者に対する就職者の割合は91.6%でした。どちらも正しく、分母が就職希望者か卒業者全体かで変わります。

学費はどのくらいかかりますか。

公式によると入学時(1年次)の納付金は合計1,264,660円、2年次以降は年額およそ104万円、四年間の総額はおよそ438万円です。ただし一般選抜の成績で正特待生なら最大436万円、準特待生なら最大154万円の免除があり、特待を取れるかで負担は大きく変わります。

どんな人に向いていますか。

新潟県内で地元就職を考え、大学名より就職支援や資格取得を重視する人、TAC提携のダブルスクールで簿記や公務員を目指す人、スポーツを運営側から仕事にしたい人に向いています。逆に全国区の大手就職や大学名での評価、都市部の利便性を最優先する人には物足りない可能性があります。

「やばい」「恥ずかしい」と言われるのはなぜですか。

主因は偏差値がBF帯で表示されにくいこと、一般選抜が学科試験でなく総合問題と面接主体であることです。加えてサッカー部など運動部が強く、スポーツの大学という印象があり、この文脈の「やばい」は称賛で使われる場合もあります。匿名の順位付けより、偏差値・充足率・就職という検証可能な数字で判断するのが確実です。

参考・出典

ほかのFラン大学と比べる
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この記事を書いた人

森田 涼

森田 涼 |元・偏差値40大学の卒業生/受験指導歴8年

第一志望に落ちて偏差値40の大学に進んだ。合格したあと大学名を検索したら「Fラン」「人生終了」と出てきて、その言葉を数年間信じて沈んだ。あるとき、誰も“実際の数字”を見せないまま煽っていただけだと気づいた。その後、受験指導に8年関わる中で、Fランと呼ばれる大学から着実に道を開く子を何人も見てきました。このサイトは、河合塾2027偏差値・私学版大学ポートレートの収容定員充足率・就職の公式データだけを根拠に、煽らず中立に判定します。

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